離婚の痛みを和らげる方法はたった2つだけ。経験者が語ります。

離婚は辛いです。思いもよらぬ離婚ならなおさらです。

そして男の離婚ほど惨めなものはありません。

この記事では、離婚から半年以上経って、ようやく人並みの暮らしを取り戻した私が、どのように心の傷を癒やしたのかについてまとめました。

離婚して半年くらいは誰の声も心に届かない

私事ですが、2021年5月に離婚しました。付き合って9年、結婚してからは6年で、子供も一人いました。

離婚の原因が最後まで不明瞭だったのですが、半ば強引に別居された挙句、裁判まで起こされそうだったので、しぶしぶ別れた形です。

離婚して最初の1か月くらいは、意外と平気なのですが、2か月経つ頃から、じわじわと心の健康がむしばまれ、仕事はもちろん、食事や歯磨き、シャワーなどの日常生活に支障をきたすようになりました。

メンタル不調の最盛期は、離婚後3か月のことでした。

この頃は、誰かに慰めてもらいたいけど、逆に誰とも会いたくないような心情になりました。心配してもらったり、アドバイスをもらっても、まったく心が満たされないのです。

理由にもよりますが、おおよそ、男の離婚は地獄の苦しみです。そして惨めなことこの上ないです。

今まで自然に付き合えていた人も、相手がよそよそしくなったと感じてしまい、人間関係が希薄になります。

一日一日が空虚で、誰もいない部屋の中で、一人きりで布団に寝転がる生活が続きました。

体が脚からどんどん弱っていき、少し食料を買いに出かけるだけでも、数十メートル歩いただけで息が上がる始末です。

なぜこうなったのか、自分の何が悪かったのか、なんとか前の生活に戻れないか、時間が戻らないか、などという思いが、比喩ではなく「四六時中」ぐるぐる頭に浮かんで離れません。

絶望感から自殺しかけたこともあります。気が付いたら自宅(8階)のベランダから地上を見下ろしていました。

自殺する前の気持ちって、飲みすぎて吐くときの気持ちに似ているんですよね。吐けば楽になる、でも吐かずに済むなら我慢したい。そんな気持ちです。

離婚の痛みはこの2つでしか治らなかった

離婚の苦しみを紛らわそうと、それはもう色々な記事を読み漁りました。救いが欲しかったのです。

で、だいたいどのサイトも、似たような方法で離婚を克服しようと書いています。

  • 仕事に打ち込もう!
  • 運動をしよう!
  • 趣味を見つけよう!
  • 離婚前にできなかったことをやろう!
  • 引っ越そう!
  • 思い出の品を処分しよう!

はっきり言って、私にはどれも的外れでした。そんなことで解決できるくらいの地獄なら、ここまで沈んだ気分になっていません。

しかし、永遠とも思えた奈落にも底があって、結果的として、徐々に元の自分を取り戻すことができました。

その方法は、たった2つだけです。

離婚で負った傷は時間が癒してくれる

今苦しい人にとっては陳腐かつ残酷な結論ですが、基本的に時間以外で離婚の傷は治りません。これが真実です。

ただし、結局は時間がすべてを癒してくれます。生きている限り、二度と立ち上がれないような傷などないのです。

ただし、容易にトラウマが消える訳ではありません。

私の場合、離婚から半年ほど経って、ようやく人並みの生活が送れるようになりました。

人間は色々なことを忘れていく生き物です。

嫌なことを覚えているのは危険回避のためだと言いますが、人間、いつまでも辛い思い出を抱えて生けるようにはできていません。そのうち忘れていきます。

忘れていくというよりも、色あせていくといったニュアンスでしょうか。あるいは、ピンボケ写真のように、ぼんやりとした記憶に変化していく感じです。

松任谷由実さんも歌っています。

時はいつの日にも
親切な友達過ぎてゆくきのうを
物語にかえる

荒井由実、12月の雨、1974年

今まさに辛いあなたも、きっと大丈夫です。

時間が経つのを待ちましょう。

もう一度言います。誰も助けてくれなかったとしても、時間がすべてを癒してくれます。

新しい恋愛は離婚の痛みを和らげてくれた

でも、わかっていたとしても、待つだけで何もできないのは苦しいです。

それはもう、のたうち回りたくなるくらい苦しいです。

そんなとき、私が取った行動は、次の恋愛に進むことでした。

ただ、恋愛といっても、離婚の辛さ、悲しさを、直接的に埋めてくれるものではありません。

どちらかというと、恋愛をしながら時間の経過を待つ、という姿勢になります。

やっぱり、最終的には時間が心の傷を癒やすのです。私にとって恋愛は、時間が経つまでの痛め止めとして機能していました。

とはいえ、一時の火遊びに興じていたわけではありません。そのような気分にはとてもなれませんでしたから。

恋愛といっても、再婚を意識したものです。

好きで離婚した人でも、一度は家庭の味を知っています。そこから一人暮らしになろうものなら、生活の落差に心が壊れてもおかしくないです。時は戻らないとしても、可能なら、壊れた人生を取り戻したいと思うのが自然です。

結局、私も再婚前提の恋人を見つけました。

簡単ではありませんでしたし、理想のタイプでもありませんでしたが、今は幸せです。たくさん行動してよかったです。

相手探しにはマッチングアプリの「マリッシュ」を利用しました。マリッシュはバツイチウェルカムのマッチングアプリで、実際バツイチ30代の男でも、普通にマッチングできたからです。

婚活パーティーや結婚相談所にも同時登録しましたが、30代の再婚希望者なら特にマリッシュでの反応がよかったです。というより、他のアプリでは一切マッチしませんでした。

マリッシュを使って恋人を作った経緯については、別の記事で触れます。

マッチングアプリや結婚相談所で、バツイチは圧倒的に不人気です。

結婚相談所が「バツイチは一度結婚できたという魅力がある」とか「バツイチは包容力があってモテる」と言うのは、相談所に登録してほしいからです。

うのみにしないようにしましょう。

離婚しちゃって今辛いあなたへ。その痛みは必ずいなくなります

離婚を経験した私を含めて、あなたを救える人はどこにもいません。

どうせ誰も助けちゃくれません。親も兄弟も友達も、誰一人電話さえくれませんでした。

でも、時間があなたを救ってくれます。だから、安心してください。

私が今苦しんでいるあなたに伝えたいのは、結局この言葉だけです。

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