子供のことは大好きだけど、もはや大嫌いな元嫁。面会交流のたびに会うのは苦痛以外の何物でもない。
そのような思いから、一時は面会交流から足が遠のいたことすらありました。
3人で行う面会交流が、あまりに辛かったのです。
そして、元嫁を除いた面会交流が始まります。
家族から元家族へと変わっていく関係を思い出して、記事にまとめました。
元嫁が嫌いならわざわざみんなで面会交流しなくていいと思う
面会交流は元家族が全員集まってするもの。
そんな風に思っていた時期がありました。
なぜかと聞かれると不思議なのですが、それが当たり前だと思っていたのです。本当に不思議。
月に1回、電車で3時間の距離をわざわざ会いに行き、顔を見るのも嫌な元嫁と、目に入れても痛くない愛娘と、ファミレスで1,2時間。
子供が、自分の知らないところで大きくなっていることを目の当たりにします。
元嫁に対する嫉妬心が、際限なく沸きあがり、考えることがムチャクチャになってきます。
俺は何もかも失って、一人打ちひしがれているのに、なんでこの女はのうのうと生きているんだろう。娘との仲を俺に見せつけて、何がしたいのだろう。
そして、絶望感と屈辱感を胸に、また一人の部屋へ帰る。帰り道は放心状態です。
この頃は、自分が何をしているのかわからないくらい、辛い思いをしました。
騙しだまし、半年くらい3人での面会交流を続けましたが、ここで元嫁から「新しく交際している相手がいる」との話が。
その一言で、わざわざ元妻を交えて面会交流をするのがバカバカしくなりました。
で、意を決して「次回の面会交流は娘を自分に預けてほしい」と告げたところ、あっさりOKをもらえました。
DVや虐待など、私に致命的な欠陥があって別れたわけではないので、子供を預けても安心だと思ったのでしょうか。
考えてみれば、元妻側としても、別れた元夫のために時間を使うくらいなら、他のことに時間を割きたいですよね。私が彼女のことを嫌っているだけ、彼女も私のことを嫌っているはずですから。
元夫が一日子供を預かってくれるなら、シングルマザーにとって貴重な、一人の自由時間が生まれます。
子供もたまにしか会えない父親との時間を独占でき、普段子供とまともに会えない父も、かわいい我が子のためだけに愛を注げます。
わざわざ嫌いな人を交えて面会交流するくらいなら、子供と二人だけで会ったほうが、みんなハッピーになれるのです。
元家族全員で面会交流することを諦めてよかった
結果的に、3人での面会交流をやめたら、気持ちが楽になりました。
子供に申し訳なくて、3人で会おうという気持ちはありました。
それ以上に、もしかすると、未練もあったのかもしれません。
私自身、心のどこかで「またみんなで一緒に暮らせるはず」と思っていたのでしょう。
でも、一度壊れた暮らしは元には戻らないのです。離婚して、元のパートナーと再婚しても、それは以前とは違う関係性になるのではないでしょうか。
つながりが一度断たれたからこそ、新しい関係性を作る必要があります。
私は今、元妻の前では、月1回無料で使えるベビーシッターのように振る舞っています。
子供の写真をたくさん撮って、面会交流が終わった後に、まとめて送って報告書代わりにしています。
一日子供と遊び、お世話をし、笑顔になってもらってから、元妻の元へ返すと、子供も嬉しそうに今日の出来事を話してくれるそうです。
子供が私のことをよく言ってくれるおかげか、元妻の態度も氷解してしてきているのを感じます。子供を預けてもらえる時間も、毎回長くなってきています。
だからといって、彼女への嫌悪感が消えることはないのですが、子供に関することを相談できる関係は、普段から構築しておくべきかと思いました。
そして、適度な距離感は、お互いが冷静になるクッションとなってくれます。
私は幼い頃、両親のケンカが嫌いでした。夫婦喧嘩の末に、母親が家出をしたことすらあります。
子供にも同じ思いをさせるくらいなら、面会交流は最初から自分一人で行うつもりで臨んだほうがいいでしょう。
ただし、子供を全力で楽しませてあげるのが必要条件です。
面会交流の主役はあくまで子供自身なのですから。