お酒好きな人ならわかると思いますが、寝酒をしないと眠れないという現象があります。
寝酒をする理由は眠るためですが、お酒を飲まないと落ち着かないという人から、そもそも眠れない体質のためお酒に頼って眠るという人まで様々です。
私は子供の頃から、布団に入っても考え事をしてしまい眠れないタチでして、お酒を飲むようになってからは、不眠症が悪化しました。
眠るという当たり前の行為が難しく感じられる。これはとても不幸なことだと思います。
ここでは、不眠症と晩酌好きのダブルパンチな筆者が、アルコール抜きで眠れるようになった手段をお伝えします。
アルコールが睡眠によくない、ということについては次の記事でまとめていますので、併せて参考にしてください。
酔っ払わないと眠れないならどうすればいいのか
普段寝酒をしないと眠れないという場合、どのようにして眠ればいいのでしょうか?
私の経験上、快眠に役立った方法をいくつかまとめます。
お風呂で湯船にゆっくり入るとよく眠れる
毎日家に帰ってきたら、入浴はどのようにしていますか?
仕事で疲れているし、残業や通勤で夜も遅いし、お風呂は軽くシャワー…なんていう方も多いのではないでしょうか。
でも、寝つきをよくして睡眠を改善したいなら、ぜひとも湯船にお湯を張って、ゆっくりお風呂に浸かってください。
体を芯まで温めたら、部屋で体を冷ましましょう。冬なら室温で、夏場ならエアコンと扇風機を利用するといいです。
じゅうぶん冷えたら、二度、三度と繰り返し入浴するのも効果的です。
入浴で体を温めて、また冷やすことを何度か繰り返す。これを温冷交互浴と呼びますが、やってみると非常に眠気を誘います。
私の場合、風呂場を暗くして、Bluetoothスピーカーで音楽を聴きながら湯船に浸かるのがお気に入りです。
自然と睡魔がやってくるので、お酒を飲んで強制的に寝ていた頃より、布団に入るのが楽しくなりましたよ。
サウナに入ると熟睡できる
最近ブームのサウナですが、正しく入ると睡眠の改善に多大な貢献をしてくれます。
入浴の効果とかぶる側面もありますが、単純な温浴よりも刺激的かつ効果的です。
ポイントは水風呂。
サウナで体の深部温度を上げた後、水風呂で急速冷却すると、体の芯が温かいまま得も言われぬ倦怠感がやってきます。
これを何度か繰り返すと、けだるさと心地よい疲労感に包まれ、ほどなく尋常じゃないほどの睡魔に襲われるでしょう。
筋金入りの不眠症だろうと、サウナに入って眠るなと言われるほうが難しいです。
運動して疲れると睡眠にいい
子供の頃や学生の頃って、大人になった今よりもよく眠れていませんでしたか?
大人と子供、睡眠における決定的な違いは、運動習慣の有無だと思います。
当たり前ですが、人間疲れているときのほうがよく眠れます。
睡眠は主に疲労回復の手段だからです。
子供の時分は外で友達と駆け回り、学生になってからは部活や体育の授業でクタクタになる。ほぼ毎日、強制的に体を疲れさせることができました。
それが大人になると、意識して生活に運動を取り入れない限り、体を動かすことがなくなってしまうのです。
このため、年を重ねる過程でなくした運動習慣を取り戻すことは、睡眠の改善に直結します。
ついでにお酒を飲む気も減退するので一石二鳥です。
お酒や睡眠薬がないと眠れないのは一時的なもの
アルコールは睡眠薬同様、突き詰めると脳内にアプローチして睡眠を補助しています。
薬やアルコールを常用していると、離脱症状として一時的に不眠が現れるでしょう。
それまで当たり前のように存在していた脳内物質がなくなるのですから、体内のバランスが崩れて当然なのです。
しかし、薬もアルコールも元々は人体に存在しないものなので、摂取をやめれば段々と脳が元通りになっていきます。
脳が正常になれば、寝酒に頼らなくても自然に眠ることができます。
お酒に頼らず生活習慣を整えることが、快眠の第一歩です。