一人暮らしの男が料理をしない理由。それは自炊しても虚しいからです。

一人暮らしでは家事をせざるを得ません。

炊事もその一つですが、皆さん、本当に自炊って必要だと思いますか?

私もかつて数年間一人暮らしをしながら、かたくなに自炊派を貫いてきましたが、離婚を経て一人暮らしになってからは、一転自炊しない派に転向しました。

なぜなら一人暮らしの料理は虚しいからです。

その理由について今一度問いかけてみた記事です。

一人暮らし男、自炊に虚しさを覚えた理由

筆者のお話しですが、一人暮らしの自炊は虚しかったです。

このため、今では中食や調理不要の食品に切り替えて、日々を過ごしております。

料理が虚しくなったのは何ででしょうか?

その理由について語ります。

外食や中食でも大して食費に差がないから

料理作りの主な動機は「節約のために」だと思います。

ですが、その節約、ちゃんと努力に見合っていますか?コスト計測していますか?

弁当の例を挙げましょう。

過去記事で検証していますが、私が弁当を作って節約できたコストは、一食当たり180円でした。

献立考えて、買い物行って、食材管理して、シンクを手入れして、米を研いで、炊飯器のスイッチを押して、調理をして、出来上がった料理をまた冷まして、その間洗い物を済ませて、冷めたおかずを弁当箱に詰め込んで、やっと節約できるのが180円ぽっちです。

安い、安すぎる。

こんなんなら毎食180円追加で支払って、中食ないしは弁当頼んだ方がマシです。

私が思うに、料理が節約に役立つシーンは、世帯を共にする家族がいる場合です。

一人分ではせいぜい200円弱の差額でも、4人家族なら800円分の節約になります。

それでも料理の隠れコストを時給換算したら、儚すぎる節約なのですけどね。

料理を食べてくれる人がいないから

あくまで私の経験ですが、料理を作る人は、大なり小なり他者奉仕的な性格をしていました。

いわゆるアガペーですね。

完全に味を追求するためだけに料理をするというよりは、誰かに喜んでもらいたいから、わざわざ自分で食事をこさえるのです。

ところが一人暮らしだと、料理を作る目的が激減します。「おいしい」と食べてくれる人がいないからです。

根拠というには乏しいですが、私などはその典型例でした。

結婚していたころは、週末ごとに家族の料理を作っていた男が、離婚して妻子がいなくなってからのしばらくは、毎日を卵入りカップ麺とキムチで過ごすようになったのです。

まさに地獄のような時間でした。

ところが離婚後に恋人ができて、彼女の家に招かれるようになってからは、再び料理の腕を振るえました。

料理人にとって、食べてくれる人の存在は必要不可欠です。

一人暮らしでは、手料理を食べてくれる人がいないため、料理をするモチベーションがわいてきません。

このため、料理の楽しみは半減してしまうでしょう。

食べる時間が遅くなり不健康だから

一人暮らしとは、文字通り一人で暮らす人のことです。

このため、家事をするための時間は、自分が仕事に費やしている時間とトレードオフの関係にあります。

早めに帰宅できる人ならまだしも、日常的に遅めの帰宅になるようだと、遅い時間から料理を始めなくてはなりません。

仮に21時に帰ってこられたとしたら、料理の出来上がりは21時半から22時といったところでしょうか。

食べる時間が遅いと太りやすくなります。就寝時間も遅くなるでしょう。

健康のためにと自炊しているのに、これでは本末転倒です。

お腹が空くと、ついでにお酒も飲みたくなります。

食事の時間を遅らせるくらいなら、外食も取り入れて適正な時間に食事を取ったほうが健康的です。

ゴミの始末が面倒だから

人間生きている限りゴミは出ますが、暮らしの経験上、生活ゴミの大部分は「食」にかかわるところから発生します。

特に炊事は、大量のゴミを発生させます。

食材の切れ端をはじめとした生ゴミ、缶詰の空き缶、食品包装用のプラゴミ、調味料の空きボトルなんかもそうですね。

中でも夏場の生ゴミは、蓋つきのゴミ箱を使っても耐え難いものがあります。開けた瞬間に臭いますので。

外で何かを買ってきてから食べてもゴミは出ますが、イチから料理した時の比ではありません。

料理をやめてからは、ゴミ出しの量と回数が減って、すこぶる快適になりました。

一人暮らしの料理、メリットがなければしなくてもいい

料理をしていた頃「偉い」と言われたことがありました。

「何で?」と聞き返すと「ちゃんと家事をしているから」。

私はこの「料理をしていれば偉い」という理屈には、かねがね違和感を抱いてきました。

料理をするのは、実利と知識と技術があるからです。

逆に言うと、それらの資質や事情がなければ、代替手段として中食や外食を取り入れても構わないのです。

料理なんてできなくてもいいじゃないですか。

メリットがあればやってもいいですけどね。

最後に、かつては料理と弁当作りに多大な時間を費やした私からのメッセージで締めくくらせてください。

その時間、他のことに使ったほうが生産的かもしれませんよ?

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