今は実家に暮らしているけど、一人暮らしをするべきだろうか?
でも、やっぱりお金がもったいないし、両親や兄弟も実家暮らしをすすめてくる。
でもやっぱり、自立するためには一人暮らしが…。
そんなお悩みで堂々巡りになっているあなたに、一人暮らし歴が延べ10年以上となった筆者から、アドバイスを贈ります。
この記事を読み終えれば、少し一人暮らしがしたくなるかも?
お金がかかってでも一人暮らしをするべき理由
一人暮らしはお金がかかります。
それでも私が一人暮らしをすすめるのは、一人暮らしが人生にもたらすメリットが計り知れないからです。
お金がかかってでも実家を出る理由についてまとめました。
金銭感覚が身につく
一人暮らしをするメリットで、一つだけあげるとしたら「金銭感覚が身につく」という点でしょう。
この金銭感覚を育てるということが、後々の人生に与えるインパクトは計り知れません。
何せ、実家暮らしでは「家計」という概念がないのです。家計を切り盛りする経験を養うためには一人暮らしをしてみるしかありません。
一人暮らしを始めると、実家に住んでいるとき当たり前のように使っていたものに、一々お金がかかることを実感できます。
電気、ガス、水道、インターネット料金といった固定費。
洗剤や柔軟剤に歯磨き粉、歯ブラシや石鹸、シャンプーや石鹸類などの生活消耗品。
洗濯機や冷蔵庫などといった生活必需家電にあてる購入費用。
この通り、まさしく枚挙にいとまがありません。
暮らしを作るのにはお金がかかります。
そして、家計運営の技術は家計を自分でコントロールしないと身につきません。
どこにいくらかかっているのか、実際に経験しないとわからないからです。
人間、お金とは一生付き合っていかなくてはなりません。このため、家計管理のスキルは一生ものです。
真っ当な金銭感覚を身につけるために、一度は一人暮らしをしてみましょう。
生活力が上がる
生活力と聞くと漠然とした能力のように思えますが、なんてことはありません。
要するに、一人で自分の身の回りのことができるかどうかです。
このため、生活力のあるなしは、上手に一人暮らしができるかどうかという視点で評価することができます。
ただ、この「上手な一人暮らし」というものも存外大変なもので、一通りの家事を自分一人でこなすには経験が必須です。
たとえば、実家時代に親がしてくれていた次のようなこと、手順と必要な工程わかりますか?
- ゴミ出し
- 洗濯
- 野菜の下処理
- シンクの手入れ
- 換気扇の掃除
- 洗濯槽の手入れ
- お風呂のカビ掃除
- トイレ掃除
一人暮らしをしたことがないからわからない、というのは当たり前です。
家事のウマヘタは知識と経験に直結するからです。
機会がないと経験はできないし、経験しないと知識が得られない。
一人暮らしは、一人で生きていくためのスキルを磨く絶好のチャンスなのです。
友達や恋人を招きやすい
若いうちは特にそうですが、大勢の人と仲良くしておいたほうがいいです。
モノや経験同様、人間関係も投資だからです。
たくさんのモノや知識を持っていても、老いてなお孤独だと、死んだほうがマシと思えるほど空虚な人生になります。
私も、友人を作らず家族にたくさんの時間とお金を投じてきましたが、自分の家庭が壊れてからというもの、うつろで孤独な暮らしを送ってきました。
話を元に戻して。
実家暮らしだと、友達や恋人を部屋に招くのが大変です。
飲み会や遊びの帰りに「ちょっと寄っていく?」だなんて、なかなか言えません。
外で二次会ばかりしているとお金もかかります。
自分だけの部屋があると、自分の気に入った人と仲良くするための空間ができあがるでしょう。
私は、人間気に入った人と仲良く過ごすべきだと思っています。
なぜなら、人は一人で生きていけないから。古来より人間は群れで生きる動物だからです。
新しい家族を作らず、実家に家族と住み続ければいつかは一人になってしまいます。
逆説的ですがこれが真実です。
友人でも恋人でも、お互い気に入った者同士仲良くするには、自分の隣をあけておくことが大事です。
一人暮らしは実家暮らしに比べて、自分の意思で自分の隣にいる人を選びやすくなるでしょう。
一人暮らしではお金よりも大事な経験を買えます
一通り書きましたが、一人暮らしのメリットは総じて「経験を買えること」に尽きます。
お金の節約につながる実家暮らしは、一人暮らしより有利に見えます。
ですが、長期的な視野に立つと、最終的に豊かな暮らしを手にするのは一人暮らしを経験した人ではないでしょうか?
別に、実家を遠く離れることはないのです。
毎日料理をする必要もなければ、少しくらい家が散らかっていたからといって、とがめられることもありません。
少しの勇気と一握りの好奇心があれば、一人暮らしは案外簡単に始められますよ。
一度も一人暮らしをしたことがないなら、ぜひ一度一人で暮らすことを経験してみてください。