弁当は節約になるっていうけど、あんまり食費が減った気がしない。
めんどくさいし、いっそのこと弁当作るのやめたいけど、他に選択肢もない。
私自身、平日は企業に通う会社員ですが、そんな悩みを持っていた頃がありましたが、思い切って弁当作りをやめて、宅配弁当を注文することにしました。
そこで得られた結果について、記事にしました。
弁当を自作するのは適当な弁当を買うのに適当な場所がないから
弁当を作る理由とは何でしょうか?
節約のため、健康のため、というのが一般的かと思いますが、もう一歩踏み込んだ見方をすると、
- 職場や学校の周りで
- 保存料などの添加物を極力使っていない
- 適切な栄養を補給できるだけの食事に
- 納得できる価格で
ありつけないからです。
逆に捉えると、日々の食事において次の条件を満たせるのなら、弁当を自作するメリットは薄くなります。
- 出先で素早く食事を調達できること。あるいは食事を配達してもらえること。
- 保存料などの添加物を極力使っていないこと。
- 食事の栄養が十分であること。あるいは副菜を足すなどして、じゅうぶんな栄養をまかなえること。
- 食事代が弁当を自作することに比べて、著しく高価にならないこと。
このような条件を満たした選択肢はあるのでしょうか?
手作り弁当やコンビニ弁当をやめて仕出し弁当。そのメリットとデメリット
そこで目を付けたのが、仕出し弁当です。
こちらが、私が会社で注文しているお弁当。ご飯もついて、1食430円です。
仕出し弁当とは、注文を受けて、当日調理された食事を、直接顧客のもとへ届けるサービスです。
手作り弁当は面倒、でも仕事場で中食(なかしょく)はしたい、というニーズにピッタリです。
手作り弁当やコンビニ弁当と比べて、どのようなメリデメがあるのでしょうか?
メリット一覧
仕出し弁当を注文するメリットは次の通りです。
総合的な時短となる
私が思うに、弁当作りをやめる最大のメリットは、なんといっても「時間の節約になる」です。
弁当を手作りしているということは、普段から料理をしているということ。
そのような人なら理解できると思いますが、弁当作りとは、ただおかずを作って詰める以外に、実にたくさんの時間と労力がかかっています。
- スーパーへと買い出し
- 食材を小分けにして冷凍保存
- 調味料の管理
- まな板の除菌
- 包丁の研磨
- 米とぎ
- 冷凍保存した食材の解凍
- 調理
- 生ゴミの処理
- 洗い物
- シンクの掃除、除菌
弁当作りをやめると、こういった隠れコストが一掃されます。
程度にもよりますが、控えめに見積もって、一食あたりざっと30分から1時間程度でしょうか。
時給換算なら、1時間あたり1,500円として【750円~1,500円/毎食】のコストと解釈できます。
これは、月の勤務日数が20日と仮定して【15,000円~30,000円】程度の労力です。
弁当作りをやめて、空いた時間を趣味に費やすもよし、睡眠時間にあてるもよし。
私は浮いた時間を、ブログを書くのに使っています。
休憩時間に弁当を買いに行く手間がなくなる
宅配料金が弁当代に含まれていることが多く、わざわざ自分で弁当を調達する手間が省けます。
弁当を売っているお店までの移動時間がなくなるのは大きいです。
特にオフィス街では、近隣のコンビニやスーパーに長蛇の列ができることもあり、昼食を買いに出かけるだけで、限られた昼休みの時間がモリモリ消えていきます。
宅配弁当は待ち時間ゼロなので、貴重な昼休みを有意義に使うことができるでしょう。
仕事カバンが軽くなる
弁当を持っていく際は、裸で持っていくわけにはいきません。
仕事カバンにスペースを作るなり、場合によっては弁当用にカバンを追加することになります。
弁当箱自体も、中身の詰まった箱なので、当然重いです。
手作り弁当をやめれば、必然的にカバンも軽くなります。
食中毒リスクの低下
家で弁当用のおかずを調理すると、持ち歩く最中は外気温にさらされます。
特に夏場は、湿度、温度ともに高く、食中毒のリスクが増大します。
私の場合、当日朝でなく、前日に弁当を作って冷蔵庫に入れておくことがほとんどで、これも食中毒の一因となっていました。
仕出し弁当は、作ってから車で配達することがほとんどなので、長時間持ち歩くことに比べて、食材の傷みが抑えられるでしょう。
洗い物が減る
弁当を持っていくには、一般的に弁当箱を用います。
この弁当箱、使い捨て容器を使っている人のほうが稀なので、当然洗い物になります。
食べ終わった後の弁当箱を、疲れて帰ってきてから洗うのは、存外手間に感じます。
栄養バランスがよくなる
仕出し弁当は、複数人の注文を受けてから、まとめておかずを作ります。
このため、多様な食材を少しずつ取ることができ、栄養バランスがよくなります。
同数のおかずを個人で作ると、原価割れすることがありますし、何より手間です。
よほど完璧に作りでもしない限り、プロがまとめて作ったほうが、多くの品目を摂取することができるでしょう。
さらに、部分的に副菜や生野菜を持っていくことで、足りない栄養素を補うことができます。
私の注文している宅配弁当は、生野菜が足りないので、事前にカット野菜とプチトマトだけ、小型のタッパーに詰めて持参しています。
既成の弁当よりも添加物の摂取を抑えることができる
仕出し弁当は、調理も注文当日に行われるのが一般的です。
作ってすぐ届けるサービスであり、スーパーやコンビニの弁当と違って、流通工程が少ないため、保存料の不使用が期待できます。
ゴミの量が減る
料理をするとゴミがたくさん出ます。
野菜くずや肉片、食材の包装容器、ラーメンの切れ端なんかも立派なゴミです。
ゴミが発生する主因は料理ですので、スッパリ料理をやめてしまえばゴミの総量も減ります。
もちろん、弁当をやめるだけでも効果アリです。
夏場は生ゴミ対策にもなるでしょう。
デメリット一覧
仕出し弁当を注文するデメリットは次の通りです。
手作りより食費が増える
実体験からも検証済みですが、手作り弁当と仕出し弁当では、どうしても仕出し弁当が高くなります。
【外食>コンビニ弁当>仕出し弁当>手作り弁当】といった順番で、料金が上下します。
手作り弁当のこだわり具合にもよりますが、私の場合、一食あたり150円程度の増額となりました。
月の勤務日数が20日として、1ヶ月あたり3,000円程度の予算増です。
この負担増を、もったいないと捉えるか、自分の時間を確保するためのコストとして捉えるか。
私の場合、月に2時間程度の時給で、月間20時間程度の時間を買えるなら、じゅうぶん納得できるコストとして考えています。
料理が上達しない/できなくなる
私は、過去に弁当作りを5年ほど続けた後、1年ほど手作り弁当をやめていた期間があります。
その後転勤があり、弁当作りを再開しましたが、ビックリするほど料理ができなくなっていました。
料理もトレーニングと一緒で、毎日やらないと腕が鈍ります。
料理が趣味で、技術を錆びつかせたくないなら、極力弁当は自作すべきです。
好きなおかずを自由に選べない
自炊のいいところは、完全に自分が食べたいものをコントロールできる点です。
特に、偏食やアレルギー、好き嫌いの激しい人は、手作り弁当でないと安心できないでしょう。
仕出し弁当は、弁当の種類を選ぶ手間すら省いてくれるという点で優秀ですが、反面、好きなものを自由に食べられないということも覚えてきましょう。
栄養や添加物を完全にコントロールできない
弁当を作っているお店は選べても、仕出し弁当の食材自体は、弁当製造業者に一任することになります。
このため、食品添加物や栄養バランスに、人並み以上のこだわりがある場合、素直に弁当を自作したほうがいいと言えます。
もっとも、そうなると外食すらできなくなるのですが。
手作り弁当をやめると手料理が特別なものになる
私は小中学生の頃まで、母親の弁当を持って学校に通っていました。
今でこそ、早起きして毎日弁当を作ってくれた母親に感謝していますが、当時は何の感慨もなく、日々弁当を平らげてきたことを思い出します。
私は普段、手作りの料理ほどぜいたくなものはないと言っています。先で述べたように、手作りの料理は、食材費以外にたくさんの隠れコストがあるからです。
そして得られるメリットは、自身と家族の健康。
それも良いのですが、私のように離婚して一人暮らしをしている人や、共働きで忙しい夫婦なんかは、いっそ毎日の手作り弁当をやめて、弁当の配達を外注してみてはいかがでしょうか?
家族の時間も増えますし、何より、時折時間をかけて作る手料理が、もっと特別にあると思いますよ。